占いが社会的に需要が高い理由

占いに対する社会的な需要は高いです。そして占いを必要としている社会というのは、個人主義志向の社会といえます。日本の社会は依然としてタテ社会であり集団志向の社会ではありますが、徐々にそれが個人主義志向になりつつあります。転居や転勤、転職、出張など、むかしよりはずっと人口の移動が激しくなっています。人口移動の少ない社会では、同じ村落に祖父も孫も住んでいました。つまり、みんなが同じ体験をしていたのです。同じ体験をしていたので感情や価値観も同質のものでした。同質的な社会では以心伝心が可能です。自分がこう思うのだから相手も多分そうだろうと推論しても大体当たったりします。しかし今日のように背景の違う人間同士が一緒に、人生のある時間を過ごすような、むかしとは違う異質的な社会になると、自分がこう思うから相手も多分そうであろうと推論することが難しいです。


自分はこう思うが相手はどうかなと聞いてみなければわからない。つまり、以心伝心ができないのです。そのような相互に分かり合うことが難しい社会だからこそ、占いによって心の安定を得たいと考える方が多かったりするのです。それと現在は核家族が増えて、人生の先輩である祖父母などが同居していないので、問題解決の方法を教えてもらえないこともあります。そこで孤軍奮闘することになるのですが、その結果混乱に陥り、占い師などの助言を求めたくなるのです。祖父母や父母が同居していないということは、家族が一世代か二世代どまりということになります。世代の層が多いほど、伝統志向的になりますから、社会の変動にゆり動かされ難いです。保守的にはなりますが、それは一方安定性も高いということなのです。核家族になると遠慮や気兼ねがないから、どんどん社会の変動をとり入れようとします。その結果、安定性が失われます。これも占いに頼りたくなる遠因になっていると推論できます。また現在は、選択の自由がたくさんあります。職業や学校、配偶者、価値観、趣味、服装など、他人はそうするが自分はどうしようかという選択の葛藤に陥りやすい社会でもあります。選択の葛藤を解くためには、自分が何が欲しがっているのかを知らないといけません。


つまり自己分析や自己の変容が必要になってきます。そのため、利害関係のない第三者である占い師などの存在を求めるようになるのです。現代の社会は、自己主張や自己表現の欲求が強いにもかかわらず、必ずしもそれが満たされていないから、占い師に自分の悩みを打ち明けるなどの方法が人気なのです。